逆転裁判4の感想
地元はちょうど桜が満開な時期だったんですが、昨日と今日に降った雨で良いところを逃した感じでした。残念です。
時かけDVDはすでに三回観ました。
劇場で観たのと合わせてトータル四回です。いやぁ、何度見ても面白い。
ストーリーやキャラや演出も良いけど、何よりも夏を感じられる空気感が最高。
特典ディスクが手付かずなので、限定版買って良かったのかまだ分かりませんが損した気は全くしないですね。
この映画はこれから何度も観る事になるでしょう。
さて、逆転裁判4。
クリアして暫く経って大分整理もできてきました。
内容に関しては、十分及第点と言えると思っています。
このクオリティでシリーズを続けていってくれるなら、応援していきたいですね。
トリック面についてのムジュン、というかツッコミどころはシリーズ恒例みたいな部分があるので個人的にはあまり気にならないかな。
子供が大柄の大人の遺体をどうやって運べるのか誰も気に止めないのもあの世界ならあんなもんかなぁ、と。
だって、例えば毎回のように証拠品の左手と右手の指紋の違いを弁護士にツッコまれるまで気付かないような世界の住人ですから。
そういったことも踏まえ、元々このシリーズのトリックには厳密なものは求めてません。
このあたりはおおらかに見てますね。
厳密さより、むしろハッタリの妙を感じたいというか。
シナリオを最後まで読んで感じたのは、ファンにも、そしておそらくスタッフ自身にもナルホドからオドロキへの主人公交代を納得させる内容に仕上げるのに尽力したのかな、ということです。
今回は一作丸々使っての主人公交代劇だった、というのが率直な感想ですね。
私はすでに逆転裁判2の時点でナルホドの弁護士としてのドラマはもう完結していると思ったので3は弟子のドラマでも良いんじゃないかと考えてたくらいですし。
そういった見方をしていた人間からすれば、今回はナルホドの扱いがとても良かったのが意外でした。
まあ、それだけスタッフにも愛されたキャラなのでしょう。
今回はDS版逆転裁判1をプレイした人とそうでない人で印象が随分違うと思います。
真宵や春美ちゃん、御剣が出ないのに茜が出る構成でしたからね。
真宵と春美ちゃんが出ないのはまだ分かります。
逆転裁判3から7年も経って二人とも立派に成長しているはず。
そんな二人が出てきたら、事件なんてアッという間に解決ですよw
それだけの能力を持っている二人なのだから、登場するにはそれだけの舞台でなければならないはずです。
次作に期待かな?
今作は二人の存在を匂わせるセリフがあっただけでも、良しとすべきでしょうか。
ファンとしては、ナルホドがあんな目に遭った時に救いに来てくれるシーンを観たかったりもするのですけど。
成長したハミちゃんも見たかったんですけどね。御剣は何やってるんでしょうねw
他に、従来なら言葉で説明していた事を説明しなくなった演出が印象的でした。
プレイヤーに、読み取って欲しいという意図なのかな。
結果として作品に深い印象を与えることや、過去作との差別化もアピールできていると私は思います。
従来の丁寧に文字で説明してくれる演出に慣れてるシリーズファンは戸惑うかもしれませんね。
それでも、新しいシリーズの幕開けとしては良い方向ではないかと捉えています。
過去シリーズと変化がないなら、主人公を変える意味がそもそもないですからね。
シリーズの今後に心配なのはオドロキとミヌキの能力が被っている事です。
おそらくカプコンなら、次作はミヌキに何らかの追加要素を施す気がします。
それが良い方向に向かうのを祈りたいところ。
他に、ナルホドの最後のセリフを信じて彼が再び法廷に立つ姿を信じて次作を待ちたいのがファン心情かな。
成歩堂龍一が法廷に立つ姿をやっぱり目にしたいですからね。
総論として、個人的評価が芳しくない2よりずっと楽しめましたし、買って良かったと思える内容でした。
シリーズファンからは評判が良くないようですが、私はアリだと思ってますよ。
ラストはもっと盛り上がってほしかったとかはありますけど……。
この方向性を否定されるとスタッフは新シリーズを続けられないかもしれませんね。
前シリーズとは別物と割り切ってファンも受け止め方を切り替えたると違った良さが見えてくるんじゃないでしょうか。