京都アニメーションへ献花に行って参りました
京アニへ献花に行って参りました
7月19日の事件当日から10日後、京都アニメーションへ献花に行って参りました。
新潟県の北の端っこから京都府宇治市まで、車で高速道路を走って一泊二日。
一人で全て運転するのは大変だと考えて、知人に声をかけて同行をお願いしました。交代で運転すれば、負担は半分です。
当初は京都府内でホテルを探すつもりでしたが、知人の提案で途中の滋賀県で一泊してから宇治市へ行くことに。
宇治市まで車で30分ほどなので、なるほどと思いました。
関西方面の事情は分からないけど、通勤通学で滋賀から京都へ行っている人も多いのかもしれません。
ホテル近くの花屋さんに電話して、事前に花束もお願いしました。
花屋さんに事情を話したら、「オーソドックスな花の他に、ひまわりを入れるのはどうか」とお話を頂いて、じゃあお願いします、と。
そして二日目、京都府宇治市へ到着しました。
献花台
京阪宇治線の六地蔵駅沿いに献花台がありました。
画像の中央、奥の方です。
六地蔵駅と言えば、ユーフォニアムで聖地とされている駅ですよね。
京アニ関連の聖地に訪れたのは初めてですが、このような形で訪れたくはなかったのが正直なところです。
駅の駐輪場にテントが張られ、献花台が置かれています。
平日でしたが、献花に訪れる人の流れは途切れない感じでした。
聞いたお話だと、青山学院大学の学生さん達による色紙だそうです。
短い間に99万円ものお金を集めて寄付されたとのこと。
案内の方から許可を得て撮影させて頂きました。
たくさんの方が献花に訪れているのが窺えます。
テレビなどで見た時よりも花や色紙を少なく感じるのは適時回収されているのでしょうね。
テントを出たところで朝日新聞の男性記者さんから取材を受けました。
京アニで好きな作品や事件についてどう思うか、氏名、年齢、どこから来たのかなど聞かれた覚えがあります。
好きな作品って言われても全部好きなんだけど……、京アニを意識するきっかけになった「AIR」と答えたのですが、記者さんはご存知ないような反応でした。
周りの取材を見ていたら、好きな作品に加えて、好きなキャラを聞いていた記者もいました。
記事にするときに、○○が好きな男性会社員……みたいな肩書きに必要な情報なのでしょうか。
残っていたサーバーからデータが復旧されてほしいか、とも聞かれました。
そりゃあ復旧されてほしいに決まっていますので、はいと答えましたが誘導質問っぽい印象を受けましたね(後日、データは復旧されたそうです)。
欲しい答えが先にあって、それに合わせた聞き方というか。
短い時間に話を聞くわけですからそういう工夫も必要なのかもしれません。
事件のあった第一スタジオ
第一スタジオは献花台から住宅地方向、徒歩1分ぐらいでした。
近寄った限りでは焦げ臭い匂いはないようでしたが、自分の目で見る焼け跡からは事件の生々しさを感じました。
区画の奥にあり、路地の先でスペースもあまりないのでこの場所で消火活動するのは大変だったのではないでしょうか(素人の考えです)。
第一スタジオ付近にも記者さん達が数人いました。
目があった女性記者さんに一礼されましたね。
その後、私が拝んでいたのを見ていたらしく、京都新聞の男性記者さんから取材を受けました。
開口一番、京アニ関係者に知り合いがいるのか聞かれた記憶があります。
いやいや、いませんけど。そういう人に取材をしたいのかな、と思いました。
記者さんとの問答では当たり障りのない受け答えをしていたと思います。
第一スタジオの有様を見て、ショックを受けていました。頭が回っていませんでしたよ。
まとめ
梅雨明け後、夏真っ盛りということもあって私が伺った日はかなりの暑さでした。
献花台がいつまで設置されているのかは分かりませんが、これから行かれる方は帽子や日傘を用意した方がいいのではないかと思います。
私は麦わら帽子を被って行きました。もちろん、献花の際は帽子を取りましたよ。
献花台のある道路の反対側、歩道の木陰にいるマスコミ達。
しゃがみながら太ももにノートPCを乗せて文章を書いてる人もいました。
Twitterでマスコミの取材マナーが酷いと拡散されていましたね。
京アニの件、献花に訪れたらマスコミの酷さに愕然とした。
親族の方が来られて建物に入られた途端、手を合わせに来てる方そっちのけで前を陣取り撮影。左端から親族の方が出てこられたら脚立散らかしたまま追っかけ、献花の前は脚立だらけ。
いい加減にしろよ。。お前らもう人間じゃねぇよ。。 pic.twitter.com/49Ubhdblhd— 🎮Kurusu(來栖 蒔茄) (@MakinaKurusu) July 21, 2019
私が現地で話した記者さん達は物腰が丁寧で、悪い印象は受けませんでした(良い印象もないけど)。
マスコミ側もネットで悪く言われているのは承知しているでしょうし、会社から注意が出ているのかもしれませんね。
この事件では失われたものがあまりに大きすぎて、言葉で復興と言っても、実際に成し遂げるのは本当に大変で一筋縄にはいかないでしょうが、いつの日か、京都アニメーションの新しい作品が観られる日が来るのを待ちたいですし、応援したいです。
今回、京都へ足を運ぶのはかなり迷いました。
私などが現地へ行ってもできることなど限られており、それなら行かずに交通費などに使うお金を全て寄付した方が役立つのではないかとも考えたからです。
それでも、どうしても行きたい、行かなくてはならないという気持ちが強くて、結構無理して仕事を休んで行きました(同僚達の理解に感謝したい)。
一泊二日でしたが一日目の朝6時に出て、二日目の夜10時に帰宅。丸二日かかりました。
最後に
事件の犯人は法の裁きを受けることになるでしょうし、受けなくてはならないと思います。犯人に対しては怒りしかありません。
自分のしたことがいかに間違っていたか、どれだけ愚かなことをしてしまったのか、受け止めて罪を償ってほしいと強く願います。
この度の事件により、お亡くなりになった方々へ心からお悔やみ申し上げます。