エヴァ破を観てきました(ネタバレあり)
やばい。
やばいくらい面白い。面白すぎてやばい。
最低、あと2回は劇場に足を運びたい。
以下ネタバレを含みます。
まだ余韻に浸っていて興奮冷めやらず、と言った感じですが感想は「面白かった」の一言に尽きます。観に行って良かった。
上映時間から2時間という尺は分かっていましたが、観終わった後は「あんなに長く感じたのにたった2時間しか過ぎてなかったの?」という高密度。
エヴァはもともと密度の高い作品だったけど、これほどとは……。
序の時もそうだったけど、今回も見終わった後に劇場を元気に出ていけて良かったです。
映画から力を貰って、元気になれる感じ。映画はこうあってほしいと思う。
元気になれる映画は大好きです。
昔の完結編とかは逆に力を吸われる感じだったからねw
破は内容がもっとガラリと変わっているかと思ってたんですが、基本的なストーリーラインは従来のままでポイントを変えている感じでしたね。
参号機に乗るのがトウジではなくアスカだと分かった瞬間、「このままだとアスカが大変なことになっちゃう」と思っていたらミサトと電話してますますフラグ立てちゃってるし。
「アスカ逃げてー」と祈りつつも、やっぱりな展開。
ちょっ、破でやっと出てきたのにアスカもう退場かよ。
次回予告の1カットはいろいろと救われるカットでした。
シンちゃんは今回モテモテですね。
ゼルエルもTV版以上の圧倒的な強さ。それを上回る熱い展開。
ああ、そういえば昔エヴァを観ていた時、こんなエヴァを観たかったと思ったなぁ。
冒頭やミサトの携帯の着信音など、特撮ファンとしてはニヤリとする効果音がありましたね。
携帯が鳴る度にニヤニヤしたり。やっぱり監督の趣味なんだろうなーw
新マン好きみたいだし。
さて、よく出来た映画だと思いますが、感じた不満点を敢えていくつか。
●サラウンドスピーカーの使い方がいまいち
これが一番気になりました。
画面の情報量の多さに効果音が付いていけてない。
つい最近観たターミネーター4は重低音やサラウンドスピーカーの使い方が とても秀逸で唸ったものですが、破にはそういうものはなかった。
T4は腹まで響くような重厚な爆発音、カメラが回り込むと銃声も一緒に回り込むといった一体感で音作りがかなり良かったのだけど、エヴァはそれと比べると音周りの演出が軽いかな。
せいぜい画面左にいるキャラの声が左側から聴こえたりとか、ガヤの声があちこちから聴こえる程度。
日本のアニメに求めるのは酷なのかもしれないけど、もっと空間を感じる音作りが欲しかった。
いくら高クオリティのエヴァ劇場版とは言え、この分野ではまだハリウッドに一日の長があるのかなぁ。
●アスカの変わり様
名前と髪の色が変わってるのは全然どうでも良いんです。気になりません。むしろ新しい刺激として歓迎。
素直さがアップした性格も可愛くて良いです。
ただ、声に昔ほどの艶がなくなっているのが残念。
ずっと第一線で活躍していた他の声優陣に比べて、一歩引いていた宮村優子には少々難しい仕事だったのかも。
でも、名前や髪が変わっているし声質も意図的に変えたのかもしれませんね。
●新キャラのマリ
現時点では存在意義が分からない。
新しい要素と言えば聞こえは良いけど、アスカのポジションに取って代わるだけなら存在意義を感じない。
アスカが復活する次作できっと存在価値を見せてくれるのだと思う。今回はお披露目程度なのかも。
シンジ以外のキャラとも絡んでないし、次作に期待する要素かな。
声優の坂本真綾の役作りにはちょっと、いや結構不満。
せっかくエヴァなんだからもっと頑張って欲しかったというか、特別な感じが欲しかったかも。
FF7ACのエアリスとか見てるともっと良い芝居できる人だと思うんだけどなぁ。
今回はエヴァで一番好きなキャラのリツコの出番が少なくて残念。
役回りのはずの説明台詞も少なかったし!
続きが待ち遠しい。
BD化も待ち遠しい。
とりあえず、また破を観に行こう。大きなスクリーンで観られるうちに。